💡「配当金が欲しい」けど、配当狙い投資をおすすめしない理由

こんにちは、MAYAです🌿
「配当金だけで暮らしたい」「毎月お金が入るのって安心ですよね」――そんな声を、最近よく耳にします。
ですが…実は“配当狙い”の投資、合理的に見ればあまりおすすめできないんです☕
この記事では、なぜ“高配当”を狙う投資が非効率なのか、そしてどうすれば賢く“自分で配当を作る”仕組みを整えられるのかを、やさしく解説していきます。
1|なぜ人は配当を好むのか?🌸
行動ファイナンスの観点では、「配当が好き」という感情には人間らしい心理が働いています。
- 💭 メンタルアカウンティング(心の家計簿)
投資元本は「減らしたくない神聖なもの」、配当は「自由に使っていい臨時収入」と感じやすいんです。 - 💡 確実性の錯覚
株価は上下しますが、配当は“毎回入ってくる”ように見えるため、「安定している」と錯覚しやすい。 - 💰 家計キャッシュフローと同期しやすい
毎月の給料のように「配当=定期収入」として安心感を得やすいからです
でも実際には――
配当が出た瞬間、株価はその分だけ理論的に下がるんです。
つまり配当は“新しいお金が生まれた”のではなく、“自分の資産の一部を取り出しただけ”。
いわば「右のポケットから左のポケットにお金を移した」に近い行為なんですね。
2|税の摩擦:配当は“課税が先に来る”💸
もうひとつの問題が「税のタイミング」です。
日本では、上場株の配当金は**約20.315%**の税金が天引きされます。
配当を受け取るたびに課税されるため、複利の力が削がれてしまうのです。
一方で、成長重視の投資(たとえば配当を出さずに内部留保する企業)は、
課税が“売却時まで繰り延べ”されます。つまり、税の支払いを先延ばしにして資産を太らせることができる。
さらに外国株では、米国源泉10%+日本20.315%の二重課税。
NISA口座だとこの外国税額控除が使えず、実質的に10%が回収不能になることも。
為替手数料やスプレッドなどの“見えないコスト”も地味に効いてきます💦
結果として、「高配当株=手取りが増える」とは限らないんです。
3|企業の目線で考えると:配当は“最善”なのか?🏢
投資家側だけでなく、企業の資本配分の観点からも見てみましょう。
高い収益性(ROIC)を維持できる事業があるなら、企業は内部留保→再投資を優先するはず。
その方が、長期では株主の資産を増やせるからです。
一方で、成長余地が少なくなった成熟企業ほど配当を出しやすい傾向にあります。
つまり“高配当”は、企業の成長ステージが成熟しているサインでもあるのです。
また、自社株買いの方が柔軟で税効率も高いケースが多く、
「配当=株主還元の最善策」とは限りません。
4|高配当戦略に潜む3つの罠⚠️
「高配当株ポートフォリオ」を組むと、見えないリスクが積み重なります。
1️⃣ セクター集中リスク
金融・エネルギー・公益など、一部業種に偏りがち。景気後退時にまとめて下落する危険があります。
2️⃣ 減配リスク
不況や金利上昇局面では、企業があっさり減配。
心理的ダメージも大きく、投資継続が難しくなることも。
3️⃣ バリュートラップ
“安いから高利回りに見える”だけで、構造的に業績が低迷している企業もあります。
配当は“株価下落の保険”にはなりません。
価格が大きく下がれば、配当収入をはるかに上回る損失になることも普通に起こります。
5|“自作配当”という答え🌿
では、どうすれば安心してキャッシュフローを得られるのか?
答えはシンプルです。「自作配当」=必要な時に必要な額だけ、資産を取り崩すこと。
- 税の繰延:売却益課税は利益確定時のみ。
- リバランスと同時に実行できる。
- キャッシュ化の時期・金額を自分で設計できる。
つまり、「毎年の配当」ではなく「自分で作るキャッシュフロー」のほうが自由度も税効率も高い
6|NISAと特定口座での最適化💡
2024年からの新NISAでは、配当・売却益ともに非課税。
とはいえ、米国株の源泉10%は戻らないため、高配当ETFをNISAで持つ旨味は薄いのが実情です。
特定口座では、
- 配当:毎回20.315%課税(複利が鈍る)
- 売却益:利益確定時のみ課税(繰延可能)
非課税枠を使うなら、「配当で受け取る」より「成長で育てる」ほうが合理的です🌱
7|シミュレーションで見る“税の重さ”📊
たとえば初期1000万円、リターン5%、20年運用。
- A:配当3.5%+価格上昇1.5%(毎年課税)
- B:配当1%+価格上昇4%(同5%)
どちらも平均5%リターンですが、Aは毎年税を払う分、
再投資の力が削られ、最終資産ではBが上回る結果になります。
税のタイミングが違うだけで、20年後の“手残り”は大きく変わるんです。
8|行動レシピ:自作配当の実践🌿
私自身も「オルカン(全世界株)」を中心に、
配当は“結果として付いてくる分だけ”にしています。
キャッシュ設計は次のようなシンプルな仕組みです:
- 生活防衛費:6〜12ヶ月分を現金または短期MMFで確保
- “楽しみ費”は別口座に分けて管理(暴落時も売らされない)
- 年1回、総資産を確認して高くなった資産を一部売却→生活費補填
これが「自作配当」。
“減らさない設計”でキャッシュを生み出ましょう
9|よくある質問💬
Q:でも配当は安心感があります。
→ A:「自作配当」なら、必要な時に同じ金額を取り崩せばOK。税効率も上。
Q:高配当株はインフレに強い?
→ A:減配リスクや価格下落のほうが効く局面も多いです。
Q:老後は配当生活が理想では?
→ A:資産バランスを決め、年1回取り崩す“バケツ戦略”で代替可能です。
10|おわりに
今回は私がなぜ投資信託を勧めているのか、高配当株を好む人たちが陥りかねない危険性についてお話ししました。
とても大事な視点のお話ですので、商品を買う際は納得のいく視点を持って買ってくださいね。